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卸売市場制度をいかに機能させるか?


 

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オイシーところは市場外流通にもっていかれている

 

卸売市場制度は高度経済成長のときのように需要が旺盛で供給が追いつかないときには、驚くほどの効果が発揮された。

だから政策は産地育成のために、価格補償制度や指定産地制度を展開すれば効果が出たのである。一方では市場整備を実行していけば、流通政策にも効果が発揮された。こうして卸も仲卸も小売業者も儲かる仕組みが完成した。

一方では大型産地が形成され、市場も大型市場が整備されてきた。すでに旺盛な需要はあったわけだから。それは大型量販店が全国的に躍進できたことをみても納得できよう。

しかし、1985年プラザ合意を境にバブル経済が破綻し、いまでは失われた30年が重く圧し掛かってきている。社会には閉塞感が漂っている。

もう作れば売れる時代ではない。農業白書にも「生産拡大」という文言が消え「安定供給」という文言が踊っている。だから病気に強くて収量が上がり、どこでもだれでも栽培できるような農産物を栽培していたら話にならない。つまり、これまで看板であった大型共販体制が暗礁に乗り上げていてどうにもならない。

市場流通のシェアは毎年低下を続け、市場外流通が拡大傾向を強めている。

一方、この30年間でインターネットの躍進には著しいものがあり、情報革命は一挙に進んだ。

気の利いたエース級の生産者は農協離れを起こし、仲間とともにネット直販を展開するようになった。消費者の「安心・安全」志向に合わせて化学肥料や農薬を一切使用しない農産物の販売などが目玉となっている。

オイシーところはすべて市場外流通にもっていかれ、市場流通はゴミの集積所と化すのかも知れない。

これまで市場流通では「死に筋」だったロングテール販売をネット販売は可能としていることが魅力だ。市場流通のこれからはITリテラシーに取り組んでいかないと淘汰されていくことは間違いないだろう。

 

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