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なぜ日本の花き市場の取引は「せり下げ」方式なのか?


 

 

500-KV027L バラ

 

なぜ日本の花き市場のせりは「せり下げ」方式なのか?

花きは買い付けしたものではなく、生産者の委託物品である商品の上限価格を設定する権限があるのか?。とんでもない考え方だ。

日本の花きの取引は先進国オランダの生花市場の模倣で始まっています。お手本にしたのはオランダのアールスメール中央生花市場です。

しかし、単純に模倣するには決定的なところを間違っています。

同市場はもともと需要と供給に応じた生花と鉢植類を一箇所に集めるという目的で始められた「生産業者の協同組合」です。

アールスメール中央生花市場を構成する生産業者は現在4700以上おり、彼らは会員であると同時にせり市場(建物)の共同所有者でもあるのです。

このようにオランダの花き市場は生産者が経営主体です。

つまりオランダは生産者が市場を運営しているのであって上限価格を決めてせり下げていく方式でも何ら問題はありません。自分たち品物ですから。

ところが日本の花市場は生産者の委託物品を預かって販売しています。

買い付けしたものでもありません。

なぜ、自分の品物でもないものの上限価格を決めることができるのでしょうか?

本来ならここで生産者は怒らないといけない場面です。こうしたカラクリに気づかないと、生産者は市場にやられっぱなしとなります。

市場流通の先輩格の青果物は畏れ多くも生産者の委託物品の販売だからということで、初めから「せり上げ」方式で取引をしているのです。ポイントはここです。

ただし九州・福岡の花き流通は独特の流通をしています。福岡県花き農協の力が圧倒的に強い市場を運営しています。

ところで日本の花き流通は先進国オランダの方式をサル真似したはのはいいが、経営主体となるべき土台の理解しなくて、ただサル真似をしただけです。

そこで花き市場の卸にこのことを問うと、「せり下げ方式は短時間に処理できるから・・・」と説明します。

これはオランダの花き市場がヨーロッパ各国へ輸出していくための台詞であって、日本の細々とした流通のものではありません。花きよりあhるかに大きな規模の青果物は「せり上げ」方式で、短時間に取引しています。

オランダの花きは自分たちの生産物ですから価格の上限を決め「セリ下げ」方式で大きなロットを取引してヨーロッパ各国に輸出されています。日本の花き流通は嗜好品の流通の規模です。

オランダはビルダーバーググループの中核を占め、あのチューリップバブルを体験した園芸の先進国です。市場が強いのではなく生産者の力が圧倒的に強いのです。

日本の花き市場は零細な問屋の集合体であって、野放し流通からやっと平成になり市場整備計画に組み込まれ中央卸売市場へ整備されていきました。

さらに日本ではやっと量販店が花き販売にも取り組んできたために量の確保が必要で農協共販が求められています。それでも青果物に比べるとまだまだ取引は未成熟で消費の規模も比較になりません。

流通改善を目指す若き農協職員のアドバイスを無視して、古参のセリ人が農協に圧力をかけていくような体質が続くなら、間違いなく花き市場は生産者からも買参者からも見捨てられていき、市場外流通拡大に拍車がかかっていくでしょう。

生産者や実需者の意識が高まると、間違いなく市場抜きの市場外流通が拡大していくのは時間の問題となるでしょう。ここで販売対策と同様に産地対策に本腰を入れないといけません。花きの卸の冨の源泉は生産者の委託品を販売する手数料にあるのですから・・・。

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